短編小説 【ふたりといた時間】第6話:ねこの夢薬(ゆめぐすり) 『ただいまー……あれ?』玄関を開けた瞬間、ちょこんと座っていたのは――はなだった。目をこすりながら、まだ夢の中にいるような顔で、ふわっとこちらを見上げる。『寝てたでしょ?w』はなは小さくあくびをして、あとは無言でしっぽだけふるふる。そのまま... 2025.06.30 短編小説
温泉と自然 【散歩日記】草津温泉より、思い出にあたたまる日と白根神社 早朝、お風呂グッズとお弁当をバッグに詰めて、勢いよく志賀高原ルートを車でぐんぐん走った。カーブの連続を気持ちよく抜けながら、『やっぱりここを走るの、好きだな』と思う。バイクも多かった。ロードバイクの人もいたけど、あの急坂はきっとしんどい。そ... 2025.06.27 温泉と自然趣味
短編小説 【ふたりといた時間】第5話:ぶん、心を開くまで 『ん……』布団の中、まぶたの裏にやわらかな光を感じながら、私はごそっと身をよじる。まだ眠っていたい気持ちと、ほんのり感じる“気配”とがせめぎあってる——そんな休日の朝。すると。「ぺしっ」……え? 今の、何?もう一度まぶたを閉じようとした、そ... 2025.06.23 短編小説
グルメ 【カフェランチ】North South East Westの真ん中で 「梅雨入りしたのに…晴れてるw」車を降りると、じりっと焼けるような日差し。思わず顔をしかめたけど、日焼け止めを塗っておいたのは正解だったな、ってひとり頷いた。今日は、まさかの“上司とカフェ”。出勤前にぽつりと、「気分転換にどう?」なんて言わ... 2025.06.20 グルメ趣味