私にとって善光寺は、少し気分転換がしたくなった時に歩く場所である。何か特別なことがなくとも、ただ、歩きに行く場所。善光寺ファンの方からしたらとても贅沢な行事かもしれない。不思議とあの場所の空気を感じたくなるのだ。いつもそんな気持ちに背中を押されるように、今日も善光寺へ行きました。
善光寺の空気

善光寺は不思議な場所だと思う。
神社なのか、お寺なのか。
何度訪れても、私はよく分かっていない。
けれど、それでいいような気もしている。
中町通りには人の姿があって
夜なのに、どこかお祭りのような賑わいがある。
観光で訪れた人たちもいて。
学生らしき人たちが歩いている。
仕事帰りなのだろうか、スーツ姿の人たちも見えた。
店先の灯り。
聞こえてくる話し声。
昭和の商店街を歩いているような懐かしさを感じる。
こういう空気感を歩いているだけで、少し肩の力が抜けていくのである。
過ごした時間

私は特に何かをするわけでもなく、本当にただただ、ゆっくり歩く。
急ぐ必要のない時間。
ただ景色を眺めながら歩く時間。
気が付けば、いつも同じように歩いている。
それだけなのに、不思議と落ち着くのだ。
そして
昼間の賑わいも好きだけれど、夜の善光寺にはまた違う雰囲気があると思う。
灯りに照らされた参道。
少しだけ涼しい風。
遠くから聞こえる人の声。
その中に身を置いていると、不思議と心が落ち着いてくる。
何かを忘れるわけでもなく。
何かを解決するわけでもなく。
ただ、その場所の空気に浸れる空間なのだ。
帰り道

帰ろうとした時、ふと七味唐辛子のことを思い出した。
少し前に、お客様からいただいたものだ。
その方は面白い人だった。
夜の善光寺を見たくて長野へ来たのだと話してくれた。
昼間とは違う景色を、ゆっくり見たかったのだという。
その方からいただいた七味唐辛子。
帰る時に「よかったらどうぞ」と譲ってくださった。
あまりに自然だったので、こちらもありがたく受け取った。
善光寺と七味唐辛子。
そもそも、どんな縁があるのだろう。
そんなことを考えながら歩いていると、そのお客様との出来事をフッと思い出した。
旅先で出会う人たち。
ほんの少し言葉を交わしただけなのに、こうして後から思い出すことがある。
夜風の吹く参道を歩きながら、私は少しだけ笑った。
そしてそのまま、善光寺を後にした。
アクセス
・住所:〒380-0851 長野県長野市長野元善町491-イ
・営業時間:6時00分~16時00分

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