去年のことです。
なぜだったのか、今でもうまく説明できないけれど、人の少ない場所へ行きたい気持ちに駆られていました。
誰にも会わず、静かな場所で過ごしたい。
そう思った時に浮かんだのが、杉野沢方面でした。
車を走らせるうちに、街の景色が少しずつ遠ざかっていく。
それだけで、気持ちが少し軽くなっていきました。
森の中にあった静かな空気
森の中は、とても静かでした。
心地よい気温。
木々の匂い。
風が葉を揺らす音。
どこかに動物たちの気配もありました。
人の姿はほとんど見えません。
けれど、不思議と寂しさはありませんでした。
むしろ、ようやく自然の中へ来られたような気持ちになりました。
深く息を吸い込む。
それだけで、身体の力が少し抜けていきました。
何もしない時間を過ごす
その日は、特別なことは何もしませんでした。
森の中をゆっくり歩く。
疲れたら車へ戻る。
シートを倒して少し眠る。
そんな時間を、ただ繰り返していました。
急ぐ理由もなく、何かを達成する目的もない。
ただ、その場所に身を置いていました。
しばらくすると、一軒の山小屋レストランを見つけました。
そこで食べたカレーが、とても美味しかったのです。
空腹だったからかもしれません。
森の空気が、そう感じさせたのかもしれません。
理由は分かりません。
けれど、食べ終わる頃には、
「ここに泊まれたらいいな」
そんなことを考えていました。
帰り道に残ったもの
帰る頃には、気持ちが少し晴れていました。
何かが大きく変わったわけではありません。
けれど、心の中にあった重たいものが、少しだけ軽くなった気がしました。
この場所とは、それで終わりませんでした。
気が付けば、その後も何度か足を運んでいます。
何かを求めているわけではありません。
ただ、行きたくなる。
無心になれる時間が、そこにはありました。
森の匂い。
静かな風。
木漏れ日。
そして、山小屋のカレー。
帰り道の景色を眺めながら、私はもう一度ここへ来るのだろうと思いました。
アクセス
住所:〒949-2113 新潟県妙高市杉野沢3375
営業時間:10時〜15時
定休日:水曜日、7〜8月は無休、臨時休館あり
HP:妙高山麓県民の森に遊びに来ませんか?〜県民の森のご紹介〜 – 新潟県ホームページ
まとめ
杉野沢の森で過ごした時間は、何かを解決してくれるものではありませんでした。
けれど、静かな場所に身を置き、歩いて、休んで、カレーを食べる。
それだけで、心が少し整うことがあります。
疲れた時は、何かを頑張るよりも、ただ静かな場所へ行ってみる。
そんな時間があってもいいのだと思いました。

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